モニエル瓦は塗装できない?失敗しない塗り替えの注意点【松山市の施工事例あり】

「うちの屋根、モニエル瓦らしいけど塗装できるのかな」「他社さんに、この瓦は塗れませんと言われた」「見積もりを取ったら、思ったより高い金額を提示された」——松山市でも、モニエル瓦についてこんなご相談をいただくことがあります。

結論からお伝えすると、モニエル瓦は正しい工程さえ踏めば、問題なく塗装できます。ただし、通常の瓦と同じ感覚で塗ってしまうと、数年で剥がれるトラブルにつながりやすい、少し特殊な屋根材でもあります。この記事では、モニエル瓦の特徴、失敗しないための塗装のポイント、費用の目安、そして実際の施工事例まで、まとめてお伝えします。

目次

モニエル瓦とは?

モニエル瓦は、ヨーロッパ発祥のセメント瓦の一種です。セメントと川砂を混ぜて成形する「乾式コンクリート瓦」で、粘土を焼いて作る和瓦とは製法が異なります。表面に着色・防水のための塗装(スラリー層)を施すことで、和型・S型・平板型など、さまざまな形状とカラーバリエーションを実現できたことから、平成初期を中心に、洋風住宅を中心に広く採用されました。

見た目は陶器瓦のように見えることもありますが、素材はまったく異なります。陶器瓦は焼き物なので基本的に塗装は不要ですが、モニエル瓦はセメント素材のため、瓦自体に防水性能を持たせるための塗装メンテナンスが欠かせません。この点を知らずに「瓦だから塗装は不要」と思い込んでしまい、メンテナンス時期を逃してしまう方も少なくありません。

また、モニエル瓦は現在、国内での新規製造が終了しています。破損した際の交換用瓦の入手が年々難しくなっており、在庫状況によっては同じ瓦での部分交換ができないこともあります。屋根全体の劣化が激しい場合は、塗装による延命だけでなく、屋根カバー工法や葺き替えも選択肢に入れて検討する必要が出てきます。

「モニエル瓦は塗装できない」と言われる理由

モニエル瓦の表面には、着色のための「スラリー層」という薄い層があります。この層は年月とともに紫外線や雨風の影響を受けて、少しずつ粉状に劣化していきます。劣化したスラリー層をきちんと除去・処理しないまま、その上から普通に塗装してしまうと、新しく塗った塗膜がスラリー層ごと剥がれ落ちてしまうことがあります。

「モニエル瓦は塗装できない」「塗ってもすぐ剥がれる」という話が広まっているのは、まさにこの失敗事例が原因です。スレート屋根や金属屋根と同じ感覚・同じ工程で塗装してしまうと、高い確率でこのトラブルが起こります。裏を返せば、下地処理さえ正しく行えば、塗装によって十分きれいに、長く保たせられる屋根材だということでもあります。

失敗しないための塗装工程

モニエル瓦を塗装する際は、以下の工程を丁寧に踏むことが重要です。

  • 高圧洗浄で、劣化したスラリー層や汚れ・コケをしっかり洗い流す
  • 洗浄後、瓦の状態(スラリー層の劣化具合)を確認する
  • モニエル瓦専用のプライマー(下塗り材)でスラリー層を強化・密着させる
  • 瓦の状態に応じて、下塗りを増し塗りする
  • 中塗り・上塗りで仕上げる

この中でも特に重要なのが、高圧洗浄と専用プライマーの工程です。ここを省略したり簡易的に済ませたりすると、見た目はきれいに仕上がっても、数年のうちに塗膜が浮いたり剥がれたりするトラブルにつながります。また、見た目のよく似た「セメント瓦」とは下地処理の方法が異なるため、現地調査の段階で瓦の種類を正しく見極められるかどうかも、業者選びの大切なポイントになります。

モニエル瓦・セメント瓦・スレート屋根の違い

屋根材によって、必要な塗装の工程や注意点は異なります。ご自宅の屋根がどれに当てはまるか分からない場合は、無理に判断せず、現地調査で確認することをおすすめします。

屋根材特徴塗装時の注意点
モニエル瓦セメント系の乾式瓦。デザイン性が高いスラリー層の処理が必須。専用プライマーが必要
セメント瓦モニエル瓦と見た目が似たセメント系の瓦モニエル瓦とは異なる下地処理が必要
スレート屋根薄い板状の屋根材。現在の主流比較的塗装しやすいが、割れ・反りに注意

塗り替え時期の目安

モニエル瓦の塗り替えを検討する目安として、以下のような症状が見られた場合は、一度状態を確認することをおすすめします。

  • 瓦の色あせ・チョーキング(触ると白い粉がつく)が目立つ
  • 瓦の表面がザラザラして、コケや藻が生えている
  • 瓦の一部が欠けている、ひび割れている
  • 雨漏りしたことがある、または雨染みが気になる
  • 前回の塗装から10年以上経過している

ひとつでも当てはまる場合は、早めに屋根の状態を確認しておくと安心です。ただし、まだ塗装が必要ない状態であれば、無理に工事をおすすめすることはありません。「今はまだ大丈夫です」とお伝えすることもありますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

モニエル瓦塗装の費用相場

モニエル瓦の塗装費用は、屋根の面積や劣化状況、必要な下地処理の量によって大きく変わります。スラリー層の劣化が進んでいるほど、洗浄やプライマー処理に手間がかかるため、通常のスレート屋根と比べて費用が高くなる傾向があります。正確な金額は現地調査をしないと分かりませんので、まずは無料の現地調査・お見積もりをご利用ください。

なお、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと、足場を1回分にまとめられるため、それぞれ別々に工事するよりも費用を抑えられるケースが多くあります。屋根の劣化が気になっている方は、外壁の状態もあわせて確認してもらうと効率的です。

モニエル瓦に適した塗料の選び方

モニエル瓦の塗装には、スラリー層への密着性が高い専用のプライマーを使うことが前提になりますが、上塗りに使う塗料の選び方も仕上がりの持ちに影響します。一般的なシリコン塗料でも施工は可能ですが、紫外線や雨風にさらされ続ける屋根には、より耐候性の高いラジカル塗料や、フッ素・無機塗料を選ぶことで、次の塗り替えまでの期間を延ばせる場合があります。

予算とのバランスもあるため、どの塗料が最適かは、瓦の劣化状況やご希望の予算に応じてご提案しています。「とにかく安く済ませたい」「多少費用がかかっても長持ちさせたい」など、ご要望をお伺いしたうえで、複数の塗料グレードを比較しながらお選びいただけます。

ご相談から施工完了までの流れ

モニエル瓦の塗装をご検討の場合、一般的には以下のような流れで進みます。

  1. お問い合わせ:LINE・電話・お問い合わせフォームからご連絡ください。屋根の写真を送っていただけると、事前にある程度の状態を確認できます。
  2. 現地調査:実際にお伺いし、瓦の種類・スラリー層の劣化具合・ひび割れや欠けの有無を確認します。
  3. お見積もり・ご提案:必要な工程と塗料グレードをご説明したうえで、お見積もりをご提示します。追加工事が必要になる場合も、事前に必ずご説明します。
  4. ご契約・色決め:内容にご納得いただけましたら、ご契約と塗装色の打ち合わせを行います。
  5. 施工:高圧洗浄・プライマー処理・中塗り・上塗りの順に、天候を見ながら丁寧に進めます。
  6. 完了・アフターフォロー:施工後の状態をご確認いただき、保証書をお渡しします。気になることがあれば、いつでもご相談ください。

雨の日は塗料の乾燥不良を防ぐため、基本的に作業を見合わせます。工期は天候にも左右されますが、屋根と外壁を同時に施工する場合でおおよそ1〜2週間程度が目安です。

モニエル瓦のメンテナンスで気をつけたいこと

モニエル瓦は、塗装さえきちんとしていれば数十年単位で使い続けられる屋根材ですが、市販の塗料を使ったDIYでの塗り替えはおすすめできません。スラリー層の劣化具合の見極めや、下地処理の丁寧さによって仕上がりの持ちが大きく変わるため、専門知識のある業者に依頼することが、結果的に長持ちにつながります。

また、他社で「モニエル瓦は塗装できないので葺き替えるしかない」と案内されたケースでも、瓦の劣化状態によっては塗装での対応が可能なこともあります。判断に迷った場合は、複数の業者に見てもらい、比較検討することをおすすめします。

松山市での施工事例

Rebornでは、東温市のU様邸でモニエル瓦の屋根塗装と外壁塗装を同時に施工させていただきました。屋根はモニエル瓦グレー、外壁はネイビーの組み合わせで、屋根と外壁をまとめて工事することで、足場代を1回分に抑えられたケースです。

東温市 U様邸 モニエル瓦屋根塗装 施工前
施工前
東温市 U様邸 モニエル瓦屋根塗装 施工後 グレー×ネイビー
施工後(モニエル瓦グレー×ネイビー外壁)

この事例では、事前の高圧洗浄でスラリー層の劣化状態をしっかり確認したうえで、専用のプライマーを使用して下地を整えてから塗装しました。仕上がり後もお客様から「色の相談にも丁寧に乗ってもらえた」とお声をいただいています。

塗装以外の選択肢が必要な場合もあります

瓦のひび割れや欠けが多い場合や、すでに雨漏りを繰り返している場合は、塗装での延命よりも屋根カバー工法や葺き替えの方が合っていることもあります。特にモニエル瓦は交換用の在庫が少なくなっているため、部分的な破損が広がっている場合は、早めに全体的な対応を検討した方が安心なケースもあります。

とはいえ、まだ塗装で十分対応できる状態であれば、必要以上の工事をおすすめすることはありません。現地調査で瓦の状態を実際に確認したうえで、正直にお伝えします。

よくある質問

Q. うちの瓦がモニエル瓦かどうか分かりません。
写真を送っていただければ、無料で瓦の種類を確認します。似た形状のセメント瓦との判別も含めてご案内できます。

Q. 他社にモニエル瓦は塗装できないと言われました。
専用の下地処理を正しく行えば、塗装できるケースが多いです。断られた場合でも、一度状態を見せていただければと思います。

Q. 見積もりだけでも大丈夫ですか?
もちろんです。相見積もりも歓迎しています。その場で契約をお願いすることはありません。

Q. 屋根だけ、または外壁だけの塗装も可能ですか?
はい、屋根のみ・外壁のみのご依頼も承っています。ただし、同時施工の方が足場代を抑えられるため、あわせてご検討いただくこともご提案しています。

Q. 瓦の交換用ストックがない場合はどうすればいいですか?
モニエル瓦は製造終了のため、破損箇所によっては同じ瓦での交換が難しいことがあります。状況に応じて、部分的な補修方法や、屋根カバー工法などの代替案をご提案します。

まとめ

モニエル瓦は、正しい工程さえ踏めば問題なく塗装できる屋根材です。ただし、通常の瓦とは下地処理が異なり、スラリー層の処理を誤ると剥離トラブルにつながりやすいため、業者選びが特に重要になります。松山市・東温市を中心に、モニエル瓦の施工実績があるRebornが、瓦の種類の確認からお見積もりまで、無料で対応します。

屋根の写真を送って、無料で瓦の種類を確認してみませんか?

相見積もり歓迎。しつこい営業は行いません。写真1枚だけの相談もOKです。

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この記事を書いた人

Reborn代表 丸木 雄勢
職人歴10年以上。松山市を中心に、外壁塗装・屋根塗装の現場に数多く携わってきました。
営業会社や紹介会社を挟まない直接施工だからこそ、お客様と直接お話しし、納得いただいたうえで工事を進めることができます。「Rebornに頼んでよかった」と思っていただけるよう、これからも一件一件丁寧に向き合ってまいります。

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